通信特集「グラフで見直す通信業界の移り変わり」

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通信大手3社比較①:売上高と時価総額

通信大手3社の過去5年の売上高の推移を、3社全体の中での売上シェアという形で見てみました。市場全体としては、3社合計で、2004年度の14.56兆円から2008年度の16.59兆円へと拡大しているこの期間、ボーダフォン日本法人を買収したソフトバンクが、その分売上シェアを上げる形になっています。

一方、最大手のNTTグループも、この動きの中で、比較的健闘していると言って良さそうです。携帯、固定電話の従来型ビジネスに加え、光ファイバー等データ通信ビジネスも伸ばしながら、新規参入組に対しても、その強さを見せている現状です。事実、ソフトバンクのボーダフォン日本法人買収があった2006年度にシェアを一旦下げて以降は、60%強の数字を維持してここまで来ているのがグラフからも見てとれます。

次に、時価総額シェアをグラフで確認してみます。株式市場の評価は、ソフトバンクに対する期待が、他の2社を若干上回っているようです。事実、2009年第2四半期時点で、3社の売上高に占める同社の割合は16.9%なのに対して、時価総額ベースでは19.5%(9月末)であり、ソフトバンクに対する市場の期待の大きさが見て取れます(KDDIは21.5%に対して20.7%、NTTは61.6%に対して59.8%)。

ただ、このソフトバンクに対する期待も、一時期よりは小さくなってきているのが現状で、2004~2006年にかけて、売上高シェアに対して10%程度乗っていたプレミアムも、今では3%程度です。市場は、今後の通信各社の成長シナリオに関して、今まさに見極めようとしている状態なのでしょう。

(ガイド・竹川 隆司 )

【プロフィール】
フィルモア・アドバイザリー執行役員・法人
営業・リサーチ業務等担当。野村證券にて
機関投資家営業(ロンドン)、支店営業等
に従事ののち、2008年より現職。
国際基督教大学教養学部卒
米ハーバード大にてMBA取得。

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出典:総務省、NHK等

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